IT化がどんどん進んでも、用紙への印刷が必要な場面は多いものです。定番で使用するA4サイズといってもその種類は豊富です。大切な資源である紙を用途によって上手く活用していただくことを目的に、用紙のあれこれをご紹介します。
ご協力いただいている製紙メーカーとコニカミノルタで、綿密に製品仕様について検討を重ねます。
決定した製品仕様に適合する材料を厳選し、確固たる製造管理のもとに製造されるべく、製造計画を決定します。
こうした開発にかかわる工程をかさねることで、より紙粉の発生を抑制したり、印刷仕上がりの美しさ、複合機やプリンターのトラブル抑制を目指しています。
製造計画に基づいて、製造ラインは稼働します。そして仕上げ、配送という工程だけでなく、製紙メーカー/代理店/コニカミノルタの3社で、ロットごとに品質チェックを行います。
こうした隠れた日々の研鑽によって、品質の維持管理が行われます。
製品はもちろん、包装紙や外装箱についても、お客様のニーズや社会情勢の問題点に常に耳を傾け保存・運送、そして環境対応などへの改良を実践しています。
こうした工夫を重ねる姿勢が、全社をあげての環境対応策の推進を可能にしてます。
環境対応紙(古紙100%配合紙)については仕様の遵守はもちろんのこと、その原材料(回収古紙、間伐材など)についても製紙メーカーと連携して品質の維持管理を行っています。
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複合機やプリンターの取り扱い説明書に推奨用紙などが書かれています。 推奨用紙に指定されている用紙は、機械の特性を加味して調整されているため、 用紙によるトラブルが起こりにくいのです。
複合機やプリンタは用紙に圧力や熱を加えて印刷をします。 そのため、紙がまるまったり、よれたりしてしまうことがあります。 その主な原因は紙の「コシ」「水分」「表面電気抵抗」です。 機械を通すための紙はこれらの特性を管理して、トラブルを防止しています。 もちろん機械の種類によりその管理値は異なるため、機器との相性があります。
湿気や温度が一定の場所での保管してください。高温多湿の場所は避けましょう。
コニカミノルタ製A3対応複合機は、用紙1包(500枚)がすべて入る550枚対応カセットです。(※一部商品を除きます。)
複合機のカセット内に入れておくと、外気や室内の湿気から守る効果が得られます。そのため、包の用紙を少しずつカセット補充せず、すべて入れてしまったほうが紙にとって良い環境と言えます。
用紙はダンボールで届けられますよね。
その理由は、運搬のためだけではなく「湿気から守る」という役割も持っています。
比較的湿気の多い環境で保管されるときはダンボールから出さずに保管したほうが、紙の品質維持の一助になります。
一度使用した用紙は、状態がよいとは言えません。
できるだけ新しい用紙を利用することをお勧めします。
メーカー推奨用紙は対象製品にて通紙テストをおこない、品質評価判定を行っています。 機器トラブルを軽減するためにも、推奨用紙を使用することをお勧めします。
※A判とB判は、縦横の比率が少し違い、B判が少し大きいのです。
ビジネス文書としては、A版が汎用化されていますが、ちょっとした工夫で使い分けすると便利です。
例えば、A5では少し小さいと感じる案内状が、A4では大きすぎる!といった場合B5だとちょうど良い!とおさまるケースが多いようです。
国内の紙の単位は、1992年に新計量法が大改正され、最終期限の1999年9月30日でSI化(国際単位系)され、紙の厚さの単位は、μm(マイクロメートル)[1/1000mm]が使われることになっています。
ただし、なかなか分かりにくいため、様々な単位で表示されることが多く、紙を選ぶにあたって比較しにくいことも見られます。少し知っておくと比較しやすいものです。
用紙重量の表し方で、面積1uあたりの用紙の重さをあらわしたもので、[g/u]表示されます。一般的なコピー用紙の坪量/紙厚は、【坪量】64〜68g/u程度です。
表示されている坪量195/uを上表で比較すると、通常のハガキより厚いことが分かります。
製品比較については、必ず同じサイズのものでチェックしましょう。
紙の場合は、一定の面積で比較をしています。
昔は、尺貫単位でしたので、1×1尺の大きさの紙を匁(もんめ)で表してこれを坪量、あるいは尺坪、尺坪量と呼んでいました。(坪は正方形を意味します)
現在では、1×1m、1u当たりのグラム数、これをメートル坪量、米坪あるいは単に坪量といい、「g/u」であらわします。この坪量という単位は、製紙メーカーまでで、商業ルートにのってからは、判型に応じた目方で表現されます。
同じ白い用紙でも、その度合いが商品によって異なります。
この度合いを数字で示した指標が「白色度」です。
0%〜100%で表示されますが、0%が真っ黒、100%が真っ白、と考えると分かりやすいでしょう。
コピー用紙の白色度は、70%〜95%くらいのものがほとんどです。
少し黄色みを感じる新聞紙の色の度合いだと、白色度は55%ほどになります。
紙の原料は、木です。伐採についても植樹についても大きな問題とされ、地球・社会の調和された維持の実現に向け、各企業が環境について考え行動することが望まれています。 また、「環境のことを配慮して企業活動をつづけたい」という企業も年々増加しておられます。
反対に、消費者からは「環境に優しい企業」という印象をもっていただき、様々な取り組みにご協力いただくことが重要です。
国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律として、 2001年4月から施行されています。国の機関や都道府県・市区町村などの地方公共団体、事業者、国民、製造メーカーのそれぞれが、グリーン購入を推進・義務づけることで、 持続的発展が可能な社会の構築を目的とされています。
グリーン購入を推進したい、環境配慮商品の購入を増やしたい!とお考えの企業様に、用紙に特化した基準についてご紹介します。
下記ラベルの商品をお買い上げいただくことで、グリーン購入に参加できます。
森林を対象とした認証制度で、森林管理が環境に配慮され社会的利益にかない、継続可能な経営が可能か評価・認証した表示
製造・加工・流通における認証制度で、これらすべての工程で非認証材と混在しないよう適切な管理が行われているかを評価・認証した表示
間伐材を用いた製品に表示
古紙パルプ配合率100%再生紙を使用製品に表示