通常時は入力された交流電源をバッテリーに供給し、電源異常の際にはバッテリーからの出力に切り替え、インバーターを経由して電気を送る方式です。
常時商用方式では、電源が正常な時はインバーターを使用しないため、消費電力が小さく、効率も良いのですが、入力電圧の変動がそのまま出力されてしまうため、出力電圧の精度が落ちることがあります。また、電源が正常な場合はインバーター回路は動作せず、電源異常が発生した場合に稼動しますので、この切り替えに約0.04〜0.01秒程度の時間が必要で、わずかですが遮断の状態になるといわれます。
基本構造は常時商用給電方式と同じですが、入力電圧の低下、上昇時には、出力電圧安定化機能により昇/降圧し、AC100V出力に近づけることができます。電圧変動の激しい場所でも使用可能で、常時商用方式に比較して、バッテリが放電・劣化しにくいのが特徴です。
通常時も電源異常時も、常にインバータ経由での給電されます。バックアップ運転への切替時間は発生しないので、無瞬断で電力の供給が可能です。インバータ経由で、電源に含まれるノイズを取り除き、常に安定した出力電圧を供給しているので、電源電圧の変化が激しい場所での使用や無瞬断入力を要する機器の保護に最適です。